国語における漢字学習は、算数における計算問題と同様、試験問題には必ず出題されるもので、国語の二本柱の一つとして、また、得点源として落としてはならないものです。記述式の場合には誤字脱字が減点対象となるので、漢字学習はしっかりと積み上げていく必要があります。漢字学習の出題範囲や学習のコツについてみていきましょう。
漢字の出題範囲
漢字の出題範囲は小学6年生までに学習する範囲ですが、読み、書き、同音異義語、四字熟語など様々な出題形式があります。漢字問題集などを見ると気が遠くなるような量ですが、実際には同じ漢字が繰り返し出題されていたり、間違えやすい漢字など、確実に抑えるべきポイントがあります。難易度は学校によって異なるので、過去問などを参考にするとよいでしょう。
漢字学習のコツ
効果的な漢字学習のコツは、とにかく地道にコツコツやる事です。塾では特に漢字を授業で取り上げることはほとんどないため、漢字学習はあくまでも家庭で行うことになります。漢字ドリルなどを中心に学習を進めますが、その際にはマス目のやや大きめのノートを使って、正しい書き順でバランスよく書けるように心がけます。
画数が多い漢字や、送り仮名が紛らわしい漢字など、特に気を付けたい漢字は繰り返し練習して定着を図ります。テストなどで間違えた漢字はその都度しっかりと復習しましょう。こうした学習を地道に続けていると、何度も間違えてしまう漢字、どうしても覚えにくい漢字などが分かってきます。丸付けはなるべく親がしてあげると良いでしょう。これは間違って覚えてしまうことを防ぐことに加えて、子供のやる気をアップさせる意味においても効果的です。
ヤル気アップの方法
筆者の子供は小学1年生のときから、一学年上の漢字を学習させていました。ただ、目標がないと学習効果が薄まるので、漢字検定を定期的に受検していました。目安としては次の表のとおりです。読める漢字が多くなるほど読書も進み、語彙力が増すという効果も期待できます。漢字学習を続けて漢検「合格」を手に入れることで努力の大切さを知り、やればできるという「達成感」を味わいながら「自信」を付けることができます。また、合格したことを周囲から褒めてもらうことで、お子様の学習意欲が高まり上位級へのチャレンジ精神が育まれます。目標は小学5年生の前半で5級以上です。
10級 | 小学校1年生修了程度(80字) |
9級 | 小学校2年生修了程度(240字) |
8級 | 小学校3年生修了程度(440字) |
7級 | 小学校4年生修了程度(640字) |
6級 | 小学校5年生修了程度(825字) |
5級 | 小学校6年生修了程度(1006字) |
このように中学受験とは少し毛色の違う試験を受けることで、お子さんの自信に繋がります。漢字検定は努力すれば必ず合格できる試験であり、勉強の成果が目に見える試験です。上手に活用することをお勧めします。
プリント学習ツール
筆者がお世話になった無料プリント学習サイト「ちびむすドリル」を紹介します。
無料でダウンロード・印刷できる、小学4年生の漢字練習プリントと書き取りテストです。 小学4年生で習う200字の漢字を、1…
漢字以外にも様々な教科のプリントが無料で印刷できるため、コピー用紙さえ購入すればテキストいらずで学習できます。漢字検定の学習にも大活躍です。
最後に筆者の戯言
漢字学習は、読解と並び非常に大切です。漢字で減点されるのは非常に残念です。中学受験を見据えていてもそうでなくても、一学年上の漢字にチャレンジしておけば小学校における授業も優位に進めることが可能になります。中学受験では国語の配点が大きい学校もあるため、読書・読解力を育むとともに漢字検定を通して漢字学習の習慣を身に付けておいて絶対に損はありません。
また、成績が下降気味だったり、モチベーションが上がらなかったりしたときに単純作業で、努力すれば必ず合格する漢字検定で結果を残すことで自信に繋がることもありますので、行き詰ったときの気分転換にも活用してみてはいかがでしょうか。
このほか社会科であれば歴史検定もお勧めです。実際に試験会場には中学受験を見据えた高学年のお子さんが受検をしている姿を多く見かけます。
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