大手進学塾では、生徒に課す膨大なカリキュラムと、テストで競わせ勝ち負けをつけることがを毎日のように行っています。問題が解けた生徒は立って皆から賞賛を浴びるのではなく、解けなかった生徒が立たされる場面もあるため、大人であればメンタルがやられるような状況の中に子どもは日々頑張っています。
受験が成長期の小学生に激しいストレスを与えるのは当然です。親の役目は、勉強、勉強と怒ることではなく、マネジャーに徹して子どものストレスを軽減することです。
子どもですから成績が思うように上がらないこともありますし、クラス分けテストで下のクラスに落ちることもあります。勉強をしていていも結果が思うように出ずに行き詰ることもあります。そんなときにどのように接するのが良いか考えていきましょう。
成績が下がった(下のクラスに落ちた)とき
大手進学塾ではクラス分けテストがあります。これはより上位クラスに移動するためのものですが、一方で下のクラスに落ちる非情なテストでもあります。数カ月おきにクラス分けがある場合、特にボーダーライン上にいる子の場合は、上がったり下がったりと精神的にも立ち位置的にも不安定な状態が続きます。
場合によっては、下のクラスに落ちて塾を辞めてしまう子もいます。下のクラスに落ちてしまったときや、成績が振るわないとき、やってはいけない態度や声かけがありますので、注意が必要です。
発する言葉や態度には細心の注意を払う
テストや模試の結果を見て愕然として、叱ったり、呆れたり、ため息をついたり、天を仰いだり、「何のために塾に通っているの」「これだけお金かけているのに無駄になった」「どうしてこんな問題が分からないの」「またケアレスミスして」などと言ったりしたら、子どもは本当に悲しくなってしまいます。反抗期に差し掛かっているこの場合は完全に会話のチャンネルを閉ざしてしまうこともあるでしょう。
結局、それらは子どもに向けた叱咤激励の言葉ではありません。それは(親が)ここまでやって(お金をかけて)いるのに結果が出ない子どもへの八つ当たりでしかありません。愚痴を言われ叱られているマイナス状態ですので、それで子どもの成績が上がることはないでしょう。
発言して親の胸が軽くなることはあるでしょう。しかし、それは八つ当たりしてスッキリしただけで、お子さんのためにはなっていませんし、お子さんには届いていないでしょう。
親の役目はマネージャーでありサポーターです。時には引っ張っていく場面があるかもしれませんが、目指すのは志望校合格というゴールであり、そのゴールのために親は親(経験豊富な大人の立場)の立場で子どものモチベーションアップに繋がる最善の策を講じる必要があります。
原因を一緒に考えることも大切
テストの原因分析をするときは、何が振るわなかった原因かをお子さんと一緒に考えることも大切です。
- 問題の見間違え、読み間違いがあったのか
- 答え方が間違っていたのか
- 答えを書き間違ったのか
- 計算ミスをしたのか
- 習った解き方が身に付いていなかったのか
時間的な余裕があれば一緒にテストを振り返るのが一番です。ただし、高学年に連れてテストの回数が多くなり、毎回一緒に振り返ることは難しくなるのも事実です。
有効な声かけ・アドバイス
こんな声かけも有効ですのでご紹介します。
「もし、ここで計算間違いをしてなかったら何点取れてた?」
「今回ケアレスミスをせずに実力が発揮できていたら何番くらいだった?」
「本来の実力が発揮出来たら●●番なんだね、惜しかったね。」
と声かけをしてみるのも良い方法です。
これによって、自分の本来の実力がどれくらいなのか、ケアレスミスでどれくらい損をしていたのかに気づき、学年が上がるに連れてケアレスミスを防ぐためのキーワードチェックなどしっかり対策が講じられるようになります。
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