中学受験はかわいそう?親のエゴ?

中学受験はかわいそう?親のエゴ?

「親の意向で毎日夜遅くまで塾に行って勉強をして、夏休みも正月休みもなく塾に通わせられて本当にかわいそう。子どもは子どもらしく思い切って遊ばせてあげないと。中学受験なんて親のエゴでしょ」。

さあ、こんな記事をネットの投稿掲示板で目にしたとき、又は、同級生や近所の人から言われたとき、本記事をご覧の方はどう思いますか?

 

お子さんが中学受験をする保護者の方は、進学塾に行くと分かると思うのですが、目標に向かって頑張っている子どもたちの姿に「無理やりやらされている感」を抱くことは少ないと思います。

ただ、第三者がどういうイメージを持っても、受験本番を迎えて、合否の結果を受ける当事者として、今一度、原点回帰するのも今後のお子さんと向き合う上で大切なことだと思うのです。

中学受験を志した動機

少し尋ね方を変えますが、どうして「お子様に中学受験が必要だ」と思われたのでしょうか?

受験に至った経緯にはご家庭それぞれでしょうが、筆者自身は教育の目的は子どもの自立にほかならないと考えます。

その上で中学受験は「教育的自立を促すこと」が可能な絶好の機会だと思うのです。

脳科学の研究からも、子どもの脳は10歳ころに大人の脳と同程度に成長することが分かっていますので、中学受験を通して、論理的・数的思考力を鍛えるのに最適な時期と言えます。

中学受験はかわいそうではない。学習適齢期

また、学習環境というのは公立校と私立中高一貫校では全く異なります。公立中は良くも悪くも学習レベルに格差があり、授業進度が非常に遅いことが公立校上位層にとってはネックです。

加えて、成績の良い子、学習面で向上心・向上意欲の高い生徒に対する風当たりが強い側面が学校風土によっては残念ながら存在します(公立校全てということではありませんが、中にはイジメやからかい対象になる場合もあります)。

そうすると、少しでも良い学習環境の中で、周囲の友人と切磋琢磨しながら成長してほしい、わが子を伸ばしてあげたい、目標に向かって努力する体験をしてほしいと思うのは親心だと思うのです。

親のエゴではない

進学塾の保護者の方同士の会話が聴こえてくる中には、お子様が最難関校に合格することを一種のブランドのように考えている方も中にはいらっしゃいます。

お子さんの希望校よりも、親自身の希望(世間体などを気にして)を押し付けてしまうような場合は「親のエゴ」との論難はあながち間違いではないと思います。

 

 

スポーツは良くて勉強はかわいそう?

小さな頃から野球・サッカー・テニスなどを習わせて、世界や日本のトッププレーヤーとして活躍する選手は多いです。

しかし、不思議なことにスポーツの場合には勉強ほど親への非難が少ないのです。小さな頃から勉強させるのはかわいそうだけれど、スポーツさせるのは素晴らしいというのは疑問です。

プロ野球選手になるためには、甲子園常連校への進学してレギュラーを勝ち取ることが何よりの近道です。

サッカーであれば、全国トップの東福岡高校にスポーツ特待生で入学してレギュラーメンバーに選ばれることが夢を叶える近道と言えるでしょう。

中学受験はかわいそう

小さなころからサッカー選手という夢を追いかけるのと、勉強を頑張って、「医師になりたい」「東大に行って研究者になりたい」という夢を実現できる可能性が高い進学校(中高一貫校)に進むのと、同じ夢や目標に向かって努力する姿勢は同じだと思うのです。

そんな目標や夢に向かって中学受験をするお子さんは決してかわいそうではありません。12歳にして、自分が進むべき道に向かって努力する姿勢に称賛することはあっても、かわいそうなどの同情は要らないのです。

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合否の結果は余り関係ない

受験に絶対はありませんし、第一志望校に合格できる生徒は全体の2、3割と言われている厳しい世界です。

もちろん第一志望校に合格して入学できることは素晴らしいことだと思いますが、合格しても不合格でも決してゴールではありません。

また、「プロセスよりも結果が全て」という考えもありますが、中学受験を含めて受験というものは「目標に向かって努力を継続するプロセスと全力を出して勉強をした」という体験の方が、その後の人生において絶対に価値があると考えています。

筆者自身は、中学受験がどういう結果になっても、入学した学校で思う存分楽しめれば、それは成功(中学受験をして良かった)だと考えていますし、中学受験を通して全力で勉強したという経験は間違いなく人生の糧になると思います。

仕事、恋愛、結婚、家族など、思いどおり・希望どおりにいかないことの方が人生には多いですし、意外とその方が運命の出会いがあったり、その後の人生に影響を受ける体験をするものです。それは、豊かな人生経験を積んでいる親御さんならお分かりだと思います。

受験する以上、必ず合否の結果は避けて通れません。どういう結果であっても受け止めて前を向かなければなりません。

そのときに親の態度・言動が試されているのかもしれませんね。

http://kyushu-chugaku-juken.com/730.html
http://kyushu-chugaku-juken.com/271.html

 

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