私立中学校の変革と受験の変化(福岡大学附属大濠中学校)

私立中学校の変革と受験の変化(福岡大学附属大濠中学校)

学校の変革

学校に対する評価や世間においての立ち位置は、時代の流れの中で常に変化しています。

昔からトップ校として歴史と伝統のある有名私立中学でさえ、時代の流れに柔軟に対応しながらその高いレベルを維持する不断の努力を続けています。

またひと昔前まではあまり注目度の高くなかった学校が、様々な改革によってメキメキと力をつけ、偏差値分布表で高いポジションに躍り出てくることもあります。



最近では男女共学化や他校との合併などで昔とガラリと姿を変えた学校、校舎移転や建て直しを機に注目され、大きく人気を伸ばしている学校も目立ちます。

また大学との連携で付属校ではないものの内部進学のような形で提携大学に進学できるような私学も増えています。

 

英語に力を入れる

英語教育の充実なども学校の価値を計る一つのバロメーターとなるでしょう。

海外への修学旅行やホームステイ、短期留学などのプログラムを取り入れている学校もありますし、中学3年生までに最低でも英検準2級の取得を目指す学校など英語に力を入れている学校も少なくありません。

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固定観念による視野の狭窄

保護者が陥りやすい落とし穴としてよく見られるのが、自分の持っている固定観念に囚われて、真の学校の価値を見落としてしまうことです。

「この学校は今はこんなにレベルが高いけれど、昔は○○中学の滑り止め校だった」「昔は無名校で地味だった」などと保護者の方の抱いているイメージだけで最初からバッサリと切り捨ててしまうことは、選択肢を狭めてしまうだけでなく、時代の流れに逆行してしまう恐れもあります。

まずは広く浅く、色々な学校の情報を集めるように心がけ、少しでも興味を持った学校については、学校説明会などに出席して今現在の学校の姿、価値を先入観を持たず理解するように心がけてみてはいかがでしょうか。

 

共学化と合格者数の変化

福岡県内の私立中学校の中でも福岡大学附属大濠中学校や泰星中学校から校名を変えて共学化した上智福岡中学校などがあります。福岡大学附属大濠中学校は次第に合格者数にも変化が見られます。それでは、合格者数の推移を見ていきましょう。 

 

年度 合格者数
平成26年 578
平成27年 572
平成28年 544
平成29年 524
平成30年 514

平成23年の共学化時以降毎年は上記表のとおり毎年570名~600名程度合格させていたのですが、平成27年以降は毎年約20人ずつ合格者数を減らしているのです。この点について入学者説明会で学校側から「今後も合格者数を減らしていく」旨説明がなされました。

平成30年度は合格者514名と前年より10名減少しました。

実際、福岡県内の私立中学校では久留米大附設中学校に続く難関校として位置付けられており、在校生の保護者の方から聞いた話によると学校側も同校に追い付けと受験の難化を進めているようです。

学校の変革・福大大濠中学校

中高一貫コース

福岡大学附属大濠中学校の1学年は165名前後です。他の私学は高校進学時に一貫生と高入生が混ざる学校も多いのですが、福岡大学附属大濠中学校の場合は中高一貫コースは6年間他のコースと交わることはありません。

大濠高校に平成10年度に新設された「スーパー進学コース」は、九州大学以上の難関国立大学合格をめざす生徒たちにより構成され、高校3年間を通じて他のコースと交わることなく、独自のカリキュラムにより学習が進められていきます。高校の中でも中高一貫コースとスーパー進学コースがライバルとして切磋琢磨しながら進学実績を上げています。



医学系への進学実績が高い

平成29年度は九州大学医学部医学科への合格者が8名、その他国立大学医学部へ10名以上が合格しています。平成30年度は九州大学医学部医学科への合格者が1名、その他国立大学医学部へ8名が合格するなど、生徒の母数が多いながらも高い合格実績を上げています。

 

イメージと現実

福岡大学附属大濠「高校」は福岡県公立高校「御三家」の滑り止め校(マンモス男子校)という昔ながらのイメージを持つ保護者の方は多いです。しかし、女子生徒の数が増えたほか、校舎は最新の設備になり、昔のような男子校のイメージは消えつつあります。

中高一貫コースで6年間鍛えられた学生はやはり素晴らしい大学進学実績を残しています。特に福岡市内に住居を構える世帯では、ラ・サール中学校や久留米大附設中学校など遠方の学校を選ばずに福岡大学附属大濠中学校の特待生として進学する生徒もいます。

授業料が不要になるため経済的にも楽になるほか、通学に掛かる時間(交通費も)を短縮できるのはメリットと言えます



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