早期教育・幼児教育と中学受験の関係

早期教育・幼児教育と中学受験の関係

早期教育・幼児教育・右脳教育は中学受験をする際に有効だとお考えですか?

筆者はドッツカードや間違い探し、国旗暗記や迷路、フラッシュカード、暗唱などいわゆる右脳教育で有名な七田チャイルドアカデミーをはじめとした早期教育は、将来の進学に役に立つのだろうかと疑問を抱いていました。




実は筆者の長子は1歳ころから七田教室に通い始め、小学校入学と同時に卒業し、次子も同様に通っていたので、約7年間に渡り右脳教育・早期教育というものに接してきた経験があります。

ただ、先に述べた疑問というのは七田教室に通い始める前から、また、通っているときも完全に解消することはありませんでした。

「きっと役に立つはずだ」と自分に言い聞かせながら継続していたというのが本音だと思います。本記事では早期教育と中学受験との関係について筆者の経験を基に考えを書きたいと思います。

飽くまでも私見ですので、そのつもりで参考にしていただければと思います。

 

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早期教育のメリット

人間の脳は、3歳までの乳幼児期の頃が柔軟性、吸収力、容量などが一番の成長時期にあり、この時期に脳に良質な刺激を与えることで、子どもが持っている能力を最大限に引き出せると考えられています。

また、低月齢であるほど脳の発達が脳の能力は高く、幼児期よりも胎児や新生児・乳児の頃に良質な知的刺激を与えることがよいとされています。これが早期教育のメリットと言われています。

 

3,4歳で国旗やことわざ、四字熟語など意味が分からなくとも繰り返し繰り返し暗記するため、同年代のお子さんに比べて知識が豊富になります。

テレビに出て「天才児」ともとはやされる暗算ができる子や世界の国旗を暗記している子を見たことがある方も多いと思います。




小さなころは先取学習することで、保育園や幼稚園の同級生よりも本が読めたり、字を書くことができるようになるので知識が豊富になるため、幼稚園でも一目置かれる存在になり子どもなりに相当の自信が付くというのもメリットだと思います。

また、親子で一緒に教室に通うことになり、一緒にレッスンを受けることもありますし、自宅での課題にも目を配ることから必然的に親子で過ごす時間が増え、親子の絆は深まりやすいのもメリットです。

 

早期教育と中学受験の関係

早期教育のデメリット

では、デメリットとしてどのようなことがあるのでしょうか。

一つ目は、教育の効果が分かりづらいことが挙げられます。それは「国旗を覚えた」とか「暗唱ができた」というものではなく、早期教育をした場合としなかった場合の総合的な能力の伸長の比較ができないため、早期教育の効果がどれほどのものか計るものがなく、判別が難しいというのはデメリットと言えます。模試の偏差値と異なり数値化できるものではありません。

 

中にはIQで数値化して「天才」ともてはやす教室もありますが、幼児期の判定の信憑性についてはどれほどのものか疑問です。

また、幼児期のIQが中高生になったときに、どのような影響を及ぼすのか及ばさないのかも正直分かりません。

子どものストレス

早期教育は100%親の希望や意向で子どもに教育を受けさせるという性格のものですので、早期教育の内容や環境、講師とお子さんの相性が合わない場合などには、お子さんがストレスを感じるリスクがあります。

 

子どもは親から言われたものを一生懸命取り組もうとします。教室から出されたプリント学習や宿題など、与えられた課題をこなそうと子どもながらに親の期待に応えようとします。

 

そして、親の顔色を窺いながら「正解したら褒められる」ということを学び、学習に取り組みます。

課題をクリアできないときなどは、大人と違ってストレスを解消したり、言葉で伝えたりする力も十分でないためにストレスを抱えてしまうこともあります。

 

遊びと勉強は違う

また、幼児教室では「遊び」の要素を取り入れた教材やカリキュラムが多く開発されていますので、遊びながら右脳を刺激して学習できるというメリットもありますが、子どもにとっての遊びの本質は、自由な発想や想像力を駆使して主体的・自発的に行動することによって得られる高揚や満足感であり、大人が準備した「遊び」とは性質が異なると考えます。

 

そして、その与えられた「遊び」から得られるものは本来の遊びか得られるものとは異なります。

社会性を育て、発想力や想像力、集中力を養うためには、家族や友達との外遊び(山、野原、海、河原など)で自然の石や枝、土、砂などに触れること、昆虫や魚、動物に触れる経験を多く積むことが何より大切だと思います。



中学受験との関係

さて、中学受験と早期教育との関係ですが、実感としては直結はしないものだと考えています。中学受験は考える力、思考力を問う問題が多く、暗記や知識量を問う問題はそれほど多くないのが実情です。

学習で得た知識を土台にどのように与えらえれた問題を解いていくか、考える力が試されます。

これは幼児教育ではなかなか伸ばすことができないもので、結局は進学塾による勉強の効果だと経験から素直に思っています。

 

幼児教育・早期教育は進学塾に通い始めるまでの学習習慣を付けるための位置付けとしては非常に意義がありますし、先取学習で得た知識の貯金も小学3年生ころまでは通用します。

ただ、受験勉強が本格化する高学年では、幼児教育を経験したかどうかは、成績とは関係ないように思います。

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最後に

幼児教育・早期教育を経験した者としては、決してその効果を否定するつもりはありません。

親子のコミュニケーションや小学校入学前の準備という位置付けで考えれば非常に有意義な経験だったと思います。

 

ただし、幼児期に習う英会話と同じで、ある程度会話が出来るようになるには長年に渡り継続することが必要になります。

レッスンを辞めて英語に触れる時間が少なくなると、子どもはあっという間に英語を忘れてしまいます。

裏を返せば、英語漬けの環境に育てば日本語と同じように英語も話せるようになる訳です。

 

幼児教育・早期教育を検討する親御さんは、その目的が将来の中学受験や高校受験・大学進学にあることが多いように思います。

七田教室の先生から「この教室に通っていたお子さんが久留米大附設やラ・サールに通っています。」と聞いたことがありますので、確かに中学受験を見据えて通わせる場合も多いのでしょう。

 

そうすると10年、15年といった非常に長いスパンでお子さんの教育や進路について考えなければならず、ある意味「受験というレール」の上を大学進学まで走り続けなければなりませんので、親も進路面でも費用面でもそれなりの覚悟が必要です。

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